福田会長より新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
新しい年が始まるのです。今年はどんな年になるのでしょう。楽しみである反面、不安もあります。その1つがAIです。囲碁や将棋で次の一手や、勝敗を予想するのは当たり前になってきました。 AIの予想通りの手を指す棋士。それを元に解説する解説者。主役はAIです。
われわれに関わりのあるところでもAIは確実に普及しています。俳句や短歌をつくるAIがあります。小説をつくることも可能です。大枠をAIに作らせ、細部を人間が仕上げる、なんていうこともできます 。
学生達がAIを使ってレポートを書くようになりました。設問を入力すれば、それなりの文章が即座に出てくるのです。あとは自分の名前を書いて提出すればOK、というわけです。
面倒なことに、レポートにしろ、文学作品にしろ、私たちにはAIが書いた文章なのか、人が創った文章なのか、判別することができないのです。
最近はAIが作った文章かどうかを見分けるAIがあるというのですが、そのAIをだますAIが作られるというのだから困ったものです。これではいたちごっこで埒があきません。それでも、AIは進化し続け、社会の至る所でAIが動き出すのでしょう。
AIが開くドアの向こうにはどんな世界が広がっているのでしょうか。まだ私たちはほんの一端をのぞき見たに過ぎません。どんな世界になろうとも、私たちは必ずAIと共生することができると思います。
これからの一年、世界はどのように変貌するのでしょうか。
会長 福田三男